【ROAD RUNNER STRUCTURE ST640M-Ft】これだけは知っておきたい!ST640M-Ftの注意点
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
これだけは知っておきたいST640M-Ftの注意点だなんて少し恐い題名にしてみました。
そして、いつもはくだらない世間話的な内容で入るのに、今回はいきなり本題に入ります。
ノリーズのベイトフィネスロッドであるST640M-Ft。
以前の研究報告を読んで頂ければわかるかと思いますが、これはとても素晴らしいベイトフィネスロッドです。
しかし、使い方を誤ると獲れる魚も獲れなくなってしまうテクニカルなロッドなのです。
今回の研究報告は、このロッドを選ぶにあたって真剣にお伝えしなければならないことなんです…
この研究成果を読んで頂いてる方の中には、初めてのベイトフィネスロッドで悩まれてる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には特にお伝えしたく、この研究報告書を作成致しました。
が、実際はそんなに難しい事ではないし、オールソリッドロッドや、ソリッド部が長いソリッドティップならではの特性でもありますので、知っていて損は無い内容になるかと思います!
是非、今回も最後までお付き合い頂ければ幸いです(о´∀`о)
カタログからは読み取れない事
カタログからは読み取れない注意点をまとめました!
この事に注意すればとても有意義なバスフィッシングライフを送る事が出来ると…思います!
通常、メーカーは自社製品を売るために製品の素晴らしい部分をふんだんにPRします。カタログはその結晶みたいなものです。当然ですがメーカーは自社製品の悪口をカタログに載せたりはしません。
そんなところまで知ってから書いたいのであれば消費者自身が調べないといけない訳です。
今回はそんな部分を紹介したいと思います。
(1), フッキングに関する事
まずはフッキングの事です。このロッドではフッキングに少しだけコツがいります。
簡単に言うと、大きいストロークでスイープにフッキングして下さいと言う事です。タイトラインになればなるほどです!
なぜそんな必要があるのか少しだけ説明していきます。
1, オールソリッドの宿命
ST640M-Ftはインプレッション記事で紹介した通り、かなりソリッド部が長いソリッドティップロッドなので、オールソリッドの特性がかなり表に出てます。
なので、ソリッドロッドの特性を理解しておけば、釣り場で首を傾げる事は少なくなるということです。
まず、オールソリッドロッドでフッキングすると、フッキングパワーが伝わらないとか、ペナペナするという表現をされる方がいらっしゃいますが、そう感じてしまうのはソリッドの反発するスピードがチューブラーより遅いからです。
実際はしっかりとした復元力はありますので、魚は浮いてきます。でも、そのタイミングがチューブラーロッドに比べて少しだけ遅いのでパワーが無く感じられてしまってるだけなのです。
その反発スピードが遅いソリッド部が長いST640M-Ftでフッキングを決めるには守ってほしい事があるのです。
オールソリッドでのフッキングと同じようにスイープにフッキング動作を行う事です。特に細いラインを使用してる場合は注意が必要です。
2, チューブラーロッドとオールソリッドロッドのとの違い
チューブラーのジグロッドでは『バッチーン』とラインスラッグを巻き取ってから思いっきりフッキングしますよね?
オールソリッドでそれをやってしまうと曲がってから戻るのが遅いので短い瞬間的な合わせだとロッドの反発力を活かしきれずにフッキング動作が終了してしまいます。
そうならないようにラインスラッグを巻き取ってからスイープに長いロッドストロークでフッキング動作を行なわないとバラしの原因になります。
つまり、オールソリッドで瞬発的なフッキングは厳禁という事です!
オールソリッドを愛用しているプロのフッキングを見てみると分かりますが、少しだけフッキング動作が大きくなってます。
ほんの少しです。
いや、ほんの少しの違いなんですけど、意識の違いでこれだけ劇的な変化があるのかとYoU太郎は舌を巻きました!笑
これさえ理解できればしなやかに曲がる特性ゆえに魚は暴れないし、中が詰まってるので折れない強靭なブランクスなわけなんです!!(о´∀`о)
3, それではST640M-Ftだとどうなるのか?
ここで、本題に入ります。
ST640M-Ftはチューブラーの操作感とオールソリッドの食い込みを両立させたいいとこ取りのロッドなのですが、このロッドでチューブラーロッドのような瞬間的なフッキングをしてしまうとどうなるのか?
高弾性ハイテーパーチューブラーとロングソリッドの組み合わせであるST640M-Ftは、両方の特性を併せ持っていますので、チューブラーロッドでやるようなフッキングをしてしまうとアワセ切れが発生してしまいます。
ようは、短い瞬間的な合わせだと、ソリッド部のクッション特性が働き出す前にチューブラー部に負荷がかかってしまうのです。
わかりやすく言うと、細いラインを組んだパンチングロッドで思いっきりフッキングしてるようなもんです。
んー
わかりにくいですね?
わかりますか?
文章力が無いのが申し訳ないです…
なので……
基本的にどんなフッキングもスイープに大きいストロークでフッキングする事をオススメします。
ちなみにこのロッドを使い始めた時、YoU太郎は12lbのフロロラインを何度もアワセ切ってました。
(お魚さんゴメンね…)
長いストロークが取れないときやミドスト中のようにラインスラッグが沢山出てる時なんかはリーリングしながらフッキングするなどの工夫が必要です。
アタリがあった時に冷静でいられる精神力が必要です。笑
ビックリアワセとか厳禁ですね!
初心者には少し厳しくも感じるロッドかもしれませんね。
でも、この研究報告を読んでいれば安心です。
現場で思い出して下さい!
保管について…
オールソリッド同様、保管でも少しだけ気を使う事があります。
壁なんかに立てかけて長期保管や、夏などの部屋・車内保管はソリッド部が反ってしまうこともあるので、ロッドスタンドに立て掛けたり、チューブラー部を支えるよう注意した方が精神衛生上よろしいかと思います。
ソリッドの宿命ですね…
これは仕方のないソリッドの性質という事で、少しだけ意識する部分だと思います。と、言うか、グラスロッドだってそうですし、カーボンロッドだって同じです。
手軽に買える方はいいかもしれませんが、サラリーマンお父さんアングラーにとって可愛くない値段なので道具は大切に使いたいです…
もし反ってしまったら、トップガイドにタコ糸を結んで、天井から吊る下げて保管してみると治る事もあるそうです。
気をつけましょう…
いや、ソリッドだから気を付ける事でもないですね(о´∀`о)
愛用のタックルはキッチリ保管すべきという事です!
まとめ
最後にまとめます。
ST640M-Ftは幅広いリグへの懐の広さと、繊細なロングソリッドを持っている為、かなりタフった状況で活躍するロッドです。
このロッドがボートデッキを組む時に抑えの切り札になり得るフィールドもたくさんあると思います。
さらに、フッキングにさえ注意すればソリッドの食い込みの良さとチューブラーの操作性という相反する性能を一本に詰め込んでいる為、ボートに必ず乗せても邪魔にならないような一本になりえます。
タイプ的にはスモラバをクイックに積極的に操作すると言うよりかは、本当にナチュラルに、違和感なくクワセるような…
かつ、カバーを絡めて大胆に打ち込むようなベイトフィネスロッドです。
バイトフィネスロッドといつカテゴリーでも使用感はどのモデルも違います。
ST640M-Ftはスピニングっぽいベイトフィネスロッドっぽくも感じる時があります!けど、全体的なイメージとしてはかなり繊細なジグロッドがスピニング並みにライトになった感じです。
スピニングとベイトの間という言い方でもいいかもしれませんね。ま、それがベイトフィネスという事なんでしょうけど…(どっちとも取れると感じさせてくれるのがロングカーボンソリッドの特性という事かもしれません。)
でも、どんなにティップが繊細なチューブラーベイトロッドも敵わないし、ソリッド部が短いソリッドティップのベイトフィネスロッドとも違います。
もしかしたらイメージが出来ず最初は戸惑うかもしれません。
しかし、使いこなしたら…と言うか、小慣れたら手放す事ができない最高のベイトフィネスロッドになります。ちなみに、YoU太郎は2本所有してます…笑
それだけ溺愛してます。
YoU太郎が勝手に思う 相性が良さそうなフィールドは、
・シャローがメインの川
・ちょうちん釣りやスティープバンクでミドストが活躍するリザーバー
・例外として、ウィードレイクでのシャッディング
もちろん、この懐の深さを利用してオカッパリの最終兵器として導入してもいいかもしれません。
特に、すれっからしたフィールドに通う関東のオカッパリオンリーな方なんかは相性ピッタリかもしれませんね!
このロッドに興味を持たれて、最高の一本になってもらえたらYoU太郎の研究も報われます。
一報頂けたら嬉しいです。
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