【Road Runner VOICE HARD BAIT SPECIAL HB630L】ハードベイトゲームの中核を担うHB630Lのインプレッション
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
今回はノリーズ ロードランナー ヴォイス ハードベイトスペシャル HB630Lのインプレッションをお届けいたします。
YoU太郎がロードランナー沼にハマるキッカケとなった最高のプラッギングロッドであり、ハードベイトを使う上で最高のバーサタイルロッドです。
ワームもプラグも何でもかんでもとはいきませんが、プラグに関してはシングルフックの巻物、クランク、トップ、ジャークベイト、メタルジグ等何でもこなします。
つまり、ハードベイト特化型のバーサタイルロッドと言うことです。
YoU太郎が持っているハードベイトスペシャルは他にも数本ありますが、特にバーサタイル性かあるのがこの番手です。
特化型なのにバーサタイルロッド?と思われるかと思いますが、インプレッションを読んで頂けたらご納得して頂けるかと思います。
もくじ
スペック
さて、恒例のカタログスペックです。
レングス : 6ft,3in
パワー : L(ML~Mクラス)
テーパー :Mod
ライン :10 〜14lb
ウェイト :3/16〜1/2
ティップ径 : 2.0mm
バット径 :8.3 mm
自重 : 172g
グリップ : 200mm ストレートグリップ
です。
ベストマッチルアー
YoU太郎がいつも使うルアーを紹介します。
ワイヤーベイト
1/4〜1/2oz程度のバズ・スピナベは最高に気持ちよく使えます。
ピンを狙ったショートキャストやフルキャストでの遠投。
3/8以下のワイヤーベイトは最高のフィーリングだと思ってます。
スピナーベイトのバイブレーションはまるで増幅されたようにティップが反応してくれます。
バズバイトやスピナーベイトの表層引きなどの中層攻略ではまさに専用ロッドと言っていいと思います。
食上げて来たバスに対してググっとティップからべりーが入り込んでガッチリとノセてくれ、バットはしっかりしているので手元まで曲がり込むけど耐える。非常に曲がりしろのデカイロッドです。
まさにノセ重視の巻物ロッドです。
タイニー〜レギュラーサイズクランク
ワーミングクランクショットや、ショットフルサイズクラスのクランクベイトがキャスティングのしやすさやリーリング時のクランクのバイブレーションを感じるのに最適なクラスです。
ワイルドハンチ、イヴォーク、RTO1.5、マッシュボブなど、今や日本を代表するクランクベイトはほぼ網羅できるかと!
さらにベイトフィネスリールの登場によりタイニークランクのショット、RTO0.5、クラッチなど45mmクラスのスピニングで投げたくなるようなクランクベイトもこのロッドで扱いやすくなり、軽い方向に活躍の幅がググッと広がりました。
牛久沼みたいな、カバーにタイニークランクを絡める場合はHB511LLではなくこちらを選んだ方がいいですね!
あと、50mm〜60mmクラスのバイブレーションを中層で引いてくる場合、キャスティング、ノリ、ティップ感と全てにおいて完璧なんでは無いかと思ってます。
バズベイトやスピナベの表層引きに適していればこう言った釣りに適応しているのは当たり前ですね!
トップ、ジャークベイト
バド、ビハドウ、ポンパドール、バジンクランクなど、1oz以下のただ巻き系トップは当然使いやすいです。
さらに、インディーズ系のマニアックなトップもこれでバンバン扱えるかと思います。
ウォッシャジュピタのような小さめのウッドトッププラグやヤマトなどのミドル級ペンシル、下がウィードジャングルとかでなければ撒かれる心配が無いので、パルスコッドのようなポッパーも水噛みよく扱えます。
何よりタメが凄くあるロッドなので、トップウォーターは水噛みがすごく良くなる場合が多いと感じてます。
また、阿修羅〜ルドラクラスのジャークベイトも十分に扱えます。
こういうクランキングテーパーのロッドでジャークするときは少しコツがいるんですが、数投練習したら出来るようになるかと思います。
やり方は別の機会にしたいと思います。
ちなみに、トゥイッチやポンプリトリーブなんかは問題なく出来ますね!
キャスティングに関して
このシリーズは全てにおいてハードベイトはキャスティングが1番重要ですよと教えてくれる竿で、特にHB630Lという番手はタメが効き、キャスティングしやすいモデルとなっています。
実際にHB511LLやHB680Lよりもベリー位が粘ってくれて、キャスティング時の親指のリリースタイミングの余裕が他のモデルより大きい気がします。
さすがに7fを超えるモデルはレングス自体が長いのでかなりタメが効くフィーリングですが、6f3inというレングスでこれだけ気持ちよく狙った場所にバンバン決められるのは唯一無二の存在でしょう。
ベストなシチュエーション
ハードベイトスペシャルのLクラスで1番タメが効くのでリザーバーのオーバーハングの奥の木の根元までルアーを入れ込みたいって場合はもはやこのロッド以外の選択肢はないんじゃ無いかと思います。
タイニープラグについては?
気持ちよく使えます!とまでは言い切れませんが、これくらいのパワー(他メーカーだとMLクラスくらい)のロッドの中では1番気持ちよく使えると思います。
スティーズのライトニングやポイズングロリアスのハードベイトフィネス的なタイニープラグ専用ロッドには敵いませんが、カバーが濃かったり、ウィードに絡まなきゃいけないんだよって場合はパワーを1つあげたくなりますよね?
そんな時はこっちです!
1/2oz以上は?
気持ちよく使えるのは1/2ozクラスのワイヤーベイトまでかなと思います。
いや、全然3/4ozとかも背負えるんですよ?
でも、そのスピナーベイトのスピードの上限を限界域まで使い切るような使い方では1/2ozくらいかなと言う事です。
ただ、よりキャスタビリティーを求めるなら5/8ozでオーバーハングの奥の奥まで入れ込んでゆっくりリトリーブしてくるとか、軽いレイダウンを絡めて行きたいとかなら十分に使えます。
1ozくらいのスピナーベイトだとキャスティングでももたつきが目立って来ます。
トップウォーターとかなら1ozとかの大型のものでも全然大丈夫です。
ルアーによって重量の限界値よりも遥かに重いものまで背負えるんですよ!
また、スクエアビルの巻き抵抗の大きなシャロークランクのジャカジャカ巻きみたいな超高速リトリーブではダルいです。
そういう使い方ではHB680MやHB760Mの方がベストです。
HB630L で、こういうタイプの巻物や重めの巻物をやる場合はスタディーリトリーブで丁寧に探っていく場合に本領を発揮します。
重めのミッドクランクを丁寧にリップラップに絡めてゆっくり巻いてくるような寒い時期にクランキングには最適な選択肢の1つだと思います。
弱点は…
ただ、30tの中弾性カーボンのブランクスなので、今となってはとてもワームでボトムを探るような釣りをしようなんて思える竿ではありません。
しかも、ブランクス全塗装に比較的大きい口径のSUSガイドでボトムを感知するような感度は皆無。ベナベナ入るティップでは一瞬でスタックするでしょう。
でもでも…
ブランクスを全塗装し、大きい重いガイドを取り付けることであえて重量を上げ竿だけで振ってもよく曲がります。
だからこそ、ルアーを背負わせるとテイクバックでしっかりルアーのウエイトが竿に乗るんです!!
そして弾き出されるようにルアーがかっとんでいきます。
これだけは知って欲しい!!!
『弱点は…』の項でも書きましたが、このロッドはワームでボトムを感知するような感度は皆無です。しかし、ワーミングの釣りを捨てて手に入れたハードベイトへの特化的な性能はこのシリーズの中でも1番感じられる番手なのでは無いでしょうか!?
感度は皆無と書きましたが、それはワームなどでボトムを感知する感知であって、クランク、スピナベなどの振動を感知する『巻き感度』はとても高いです。
正直、巷で言うワームもプラグも何でもできますよって言うバーサタイルロッドとは比べものにならないくらい巻き感度がいいです。
いや、めちゃくちゃ高感度ですよ。
クランクが一生懸命お尻を振っているのが手に取るようにわかります!それはまるでクランクのバイブレーションが増幅されてるんではないかと思うほどにです。
それだけ、ルアーの動きを殺さないフレキシブルなティップでしっかりルアーのバイブレーションを感じることが出来、ラインが障害物に擦れたのをいち早く察知出来るからこそ成り立つ高効率なプラグゲームです。
巷で言うバーサタイルロッドはワームも出来るようにティップにある程度張りを持たせるので厳密に言うとクランクのアクションを殺しているし、振幅が早すぎて巻き感度はとても悪いです。
特化ロッドに比べたら『使いにくい』ロッドになってしまいます。
まとめ
HB630L というロッドは、
1、キャストがきまる!
2、低弾性でノリが良い!
3、よく曲がるセッティングだけどブランクス自体は強いからパワフル!!
投げる!掛ける!捕る!!!が楽しくなる!
そんな竿になっています。
軽量化・高感度など流行りを無視して使ってみて初めてわかる高性能。
魚を捕る為に作られたまさに漁具。
1番ロードランナーらしく、レングス的にもパワー的にも最初の1本にちょうどいいと思います。
本気でハードベイトゲームをマスターしたいなら絶対に使ってみて欲しいロッドということですよ!そう言う事ですよ!
それでは、また次回の研究報告まで!!
ではではー