タフシーズンを乗り切るシャッド戦略!研究所厳選のムービング系高性能型シャッド4選。
『オールマイティに使えるシャッドが欲しい。』
『一つのシャッドで幅広くカバーしたい。』
『厳しい時期に活躍するシャッドが知りたい。』
こんな方に向けて、この記事を書いております。
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
真冬の北風が吹き荒む中、抑えのライトリグがコントロールを失い打つ手なし…
そんな状況を経験したことがある方ならわかっていただけるかと思います。
間違いなく「よし、帰るか。」と思うはずです。
しかし、ある年のYoU太郎は諦めませんでした。
それはなぜか?
1年間シャッドしか使ってはいけない。そう強く心に誓ってシャッドの探求をしていた年があったからです。
バスを釣りたい。でもシャッドしか使ってはいけなかったので、何がなんでもシャッドでやり切らなければならなかった。
特に厳しかったのは冬。
いやいやいやいやYoU太郎くん。シャッドは冬こそ活かせる時期なんじゃないのかね!?そう思ってる方も多いと思います。
1年間シャッドだけでやりぬき、次の年もまたその次の年もシャッドをメインに今までやり抜いてきました。だから言えます。
冬はシャッドだろうがなんだろうが厳しい。本当にタイミングよくシャッドがバスのレンジにリンクしないと喰わない。フィールドへの理解が非常に重要な要素である時期だど言えます。
そんな厳しいタイミングって冬だけではありません。
季節の変わり目に異常気象などでガツンと水温や水質に大きな変化があるときや、適水温を遥かに超える水温。めちゃめちゃクリアなハイプレッシャークリアレイク。
そんな人からバスを遠ざける要素がフィールドに訪れた時、不思議と釣果を約束してくれる高性能なシャッドプラグがあるのをご存知ですか?
YoU太郎はあの1年間に本当に沢山のシャッドを使いました。
同じような謳い文句が書かれたパッケージ。
どこのホームページでもはびこる「ハイピッチ」という言葉。
直進性抜群?超早巻き対応?タダ巻きで釣れる?
でも真実は違った。
そわな謳い文句でいいんですかメーカーさん。
ハイピッチでタダ巻きで釣れるシャッドがいいシャッドなのは間違いないと思います。でも、そればかりPRしてしまってはもったいない!『そのシャッド、タダ巻きだけじゃないですよ!?』
言いたい。
伝えきれてない素晴らしいシャッド達を使い倒したYoU太郎が厳選した、特にタフなタイミングを乗り切るための高性能型シャッドを厳選しました。
その全てを口下手なメーカーさんに代わって余すとこなくインプレッションしていきたいと思います!
それでは!スタートです!!!
<もくじ>
高性能型シャッドとは
高性能型シャッドとはすなわちクランクベイトのようにタダ巻き系テクニックにも使えるし、トゥイッチやジャークしてミノーのようにも使える万能型シャッド。
どんな時でも使いやすい反面、非常にタイトでナチュラルなものが多く、アピール力に乏しいデメリットもあります。
そんな特徴を理解していれば、このデメリットは『喰わせ要素の高いシャッドの切り札』的存在とも言えます。
厳寒期入り口の非常にタフなタイミングや、ワームでやってもすっぽ抜けるようなとき、トリプルフックがついたシャッドならではの釣りが展開できる、シャッドと呼ばれるジャンルの中でもタフな状況に強いタイプです。
使い方としては、シャッドでやりたいテクニックはほとんどカバーできるものがこのタイプに属される条件です。
超高速巻きに対応しつつ、デッドスローリトリーブでもレスポンスよくアクションする。そして、至極繊細なトゥイッチングへの反応値も高い。
全て万能にこなしてしまうが故、使用者によって差が出る反面、魚の目の前に入ってしまえば比較的高確率でバイトに持ち込んでしまうので、誰が使っても『結果的によく釣れる』魔法のかかったようなシャッドでもあります。
研究所おすすめ高性能型シャッド4選
そんな高性能型シャッドの中でも使いやすく、現行で手に入るものを当研究所で厳選しましたのでご紹介していきたいと思います。
このタイプのシャッドに共通しているのはメインウエイトが『完全に固定重心』であること。
だからといってシャッドラップのように悲劇的に投げにくいわけではなく、空気を切り裂くように飛んでいくのでキャスタビリティもいいです。
そのあたりの使いやすさも考慮して厳選いたしました。
2-1 ハイカットSP
やはりこのシャッドは有能な存在です。
誰にでも手放しでおすすめしやすい。
北風爆風の中ベビーシャッドでなんとか反応を得たもののオールソリッドロッドを使ってもバイトを弾いてしまう状況で、ハイカットへローテーションしてなんとか釣れたこともあります。
そんなハイカットの良いところは、ハニカム構造によってプラスチックの板厚を限界まで薄く軽量化しており、かなり細身のボディに対してオリジナルのプレート型形状をしたメインウエイトで可能な限り最大限低重心に設計されているところです。
また、重心は固定されてますので、重心移動システムが搭載されたシャッドのように内部レールみたいな複雑な構造をしていません。
ハイカットは『非常に細身で、薄く、軽量で限界まで低重心』というレーシングカーのようなシャッドで、どんな巻きスピードでもしっかり泳ぎ、どんなにバランスを崩しても復元力が高く、常に安定した泳ぎをしてくれます。
他のシャッドなら暴れて水面に飛び出してしまうような、10lbくらいのシャッドを使うにしては太めのフロロラインで強めのジャーキングのようなロッドワークを入れても、バランスを崩し切らず、狙ったレンジをキープしてくれます。
レンジをキープしやすいということは、狙ったレンジを長い間トレースすることができるので、それだけバスへの遭遇率も高いです。YoU太郎はスピニングで1.5~2.5mくらいの水深を目安に使います。
さらに、非常に細かく振幅の速いアクションさで、プレッシャーにも強く、自分が別のシャッドで一度流した後でもフォローで入れることで同じエリアからもう1尾を絞り出すこともできます。
さらにさらに、シャッドというとリップ先端が尖ったリーフ型のリップが多いのですが、ハイカットはリップ先端が丸いラウンド型のリップです。これによって、ボトムや障害物にヒットした時にバランスを崩し切らず、舐めるように叩いてくることができます。
ハイカット悪いところとは、いいところと表裏一体で、アクションが非常に弱いところ。細かく高速で振幅するので、アクション自体は非常にナチュラルでアピール力は乏しい。
そういうシャッドだと知らないで普段から濁りの強いフィールドで使ってしまうと、バスがハイカットの存在に気づきにくく、ただただ効率の悪いルアーになってしまいます。
そんなときは派手目のカラーで存在感を補ってあげることで、アピール力を底上げしてあげるとよいと思います。
まさにシャッドというジャンルのルアーのいいところをさらに尖らせた高性能なシャッドということです。アピール力が弱いからこそ、他のシャッドのフォローとしての運用も可能です。
2-2 ISワスプ 55
イマカツのiSワスプシリーズも非常に優秀なシャッドで、さすがシャッドマスターの大先生が作り上げたシャッドだなという印象です。
ハイカットのように非常にタイトなアクションをしてくれ、どんなスピードでもバッチリ泳いでくれます。ハイカットは細かいタイトなお尻を振るウォブリングアクションですが、ワスプはかなりロールの割合が大きいアクションです。
YoU太郎的にはこういうロールが強いシャッドは、バスがシャッドより下から見上げたときに色彩変化の効果が高いと思っているので、バスの目線より上を通してあげることを考えながら使います。
そんなisワスプには数タイプのモデルがあるんですが、比較的手に入りやすく、スピニングでもベイトフィネスでも使いやすい55mmのボディサイズのものをご紹介します。
どちらも、巻き感が非常に軽く、スルスル巻けてしまいます。巻き出しに対して一瞬で水をとらえアクションを開始してくれるので、デッドスローリトリーブで使う事が多いです。と、いうか川の緩やかな流れに漂わせてるだけなのにフリンフリンフリンフリンって僅かにアクションしてしまうほどです。
スピードを上げていくとほんの少し左右に揺れるように泳ぎ、それがバイトトリガーにもなっています。
軽いトゥイッチングのようなロッドワークにも反応して、キレのある左右へのダートアクションを してくれるのですが、このデッドスロー引きでのレスポンスが優秀すぎて、早巻き性能や、ダート性能が霞んでしまうくらい素敵なシャッドです。
ハイカットとは少し毛色の違う高性能なシャッドという印象です。
先に紹介したハイカットやソウルシャッドはボトムの凸凹した場所の凹の部分まで探るようなイメージで使うんですけど、ワスプに関しては凸の上っ面を効率よく探るような使い方にも使います。
永遠に続く石積みエリアを素早くチェックするようなときに活躍するでしょう。
50mmモデルとはレンジで使い分けてます。
50mmは1.5m〜2mくらいを狙うとき、55mは2〜2.5mを狙うときに使い分けます。
YoU太郎は50mmも55mmもスピニングで使用してますが、55mmの方が1gくらい重たいのでベイトフィネスでもなんとか扱えます。
50mm同様に非常に高性能なシャッドです。
ワスプを手に入れたことで、一軍落ちしたシャッドが数種類あります。「もう、これワスプでいいじゃん...」みたいな☆ミ
小さなサイズですが、意外と集魚力も高めで、遠くからピューーーーっと追尾してくる姿も見ました。
何でもできるシャッドで、ベイトフィネス・スピニングとタックルの幅も広いので、おすすめの1本です!
2-3 ハイドアップシャッド
ISワスプと同系統のアクションをするハイドアップのHUシャッド。
ステイさせててもラインの張り加減や水の流れを受けただけでもアクションするくらい超低速でのアクションレスポンスありつつ、超高速リトリーブにも対応している類い稀な貴重なシャッド。
動き出しで確実に水を捉え、スピードが上がると水を受け流すようにロールするアクションが特徴です。
ISワスプ55よりもベイトフィネスで使いやすいサイズと重さで、浅いレンジを攻めるときに多様します。
狙いはだいたい1~1.5mくらいです。
スピニングではもちろんのこと、フロロ8ポンドくらいのベイトフィネスでも使いやすく、潜行深度も浅いことからオカッパリでかなり活躍してくれます。
水温8℃程度での出番が多く、そのあたりの水温でジャストサスペンドするようになってます。
ワスプ同様にリップラップみたいにボトムに凹凸がある場所で使いやすい印象があり、リーフ型の尖ったリップをしていますが、スクエアビルクランクのようにお辞儀をする感じで障害物を乗り越えてくれるので、結構安心して巻いてこれます。
YoU太郎的に背の高いウィードみたいな柔らかいカバーに対しては突っかかりやすいように思いました。
トゥイッチに対して左右にキレのあるダートをみせつつ、巻きの安定感も高いシャッドです。
ISワスプの50・55と合わせることで、スキのないシステムが組めるかと思います。
2-4 ベビーシャッド60SF F4
ベビーシャッドの60SFというモデルがあるのをご存知でしょうか?
通常のベビーシャッド60SPはメインウエイトが目の裏側に一つ固定されているものと、フロントフックアイよりも頭側にあるウエイトルームに固定されずに入っています。
対してベビーシャッド60SFというモデルは、目の裏側に入っているのは同じなんですが、もう一つのウエイトがフロントフックアイの少しテール側で固定され、フラッシング効果の高そうなインナープレートが装着されています。
このことで、ノーマルのベビーシャッド60SPより安定感のある泳ぎをしてくれます。
ロールが混じった非常にタイトなウォブルアクションでなまめかしいアクションをしてくれ、ステイした時の姿勢も素晴らしい。
高性能型シャッドとして非の打ちどころがなベビーシャッドです。
YoU太郎の運用法は、1.5m程度までの水深でしっかり止めて使いたいときに使います。
さらに有能なのは、スローフローティングなところ。
リアフックは#10~8くらいの比較的細軸フックが良いと思いますが、スローフローティング設計のため、大きなフックを背負わせることができます。
あまりやりませんが、より直進安定性をもたせるなら#6も大丈夫。
あまり売っているところを見かけないところだけが唯一のネックですが、ネットで買えば何の問題もありません。
ラッキークラフトのベビーシャッドはたくさんの派生モデルがあるんですが、その中でもオリジナルに匹敵するくらい名作だと思っています。
まとめ
どれもこれも有名なシャッドです。
どこでも手に入ると思います。
お気に入りのカラーがどうしても欲しい場合はネット通販をおすすめします。実店舗よりもどこかしらに在庫がある可能性が高いですからね!
ボトムにあてながら連続トゥイッチや、地形変化を見つけてそこでステイなど、アイディア次第で本当にいろいろな使い方ができるシャッドです。
シャッドゲームの切り札としても必ず活躍してくれると思います。
シチュエーションで使い分けてみてください!
ではではー