ライトリグの代名詞【ネコリグ】の真価!ワッキーとの違いと使い分け。
『ネコリグでブラックバスを釣りたい!』
『ネコリグとワッキーってどう違うの?』
『ネコリグとワッキーをしっかり使い分けたい。』
こんな方に向けて、この記事を書いております。
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
ネコリグとワッキーリグって同じだと思います?
違いがなんでしょう?
すぐに答えられなかった人は、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです^ ^
たぶん、使い分けられない人に比べて明らかに釣果に差が出ます。
極端に言ったら、隣で釣りしてる人より1匹、2匹とたくさん釣れちゃうかもしれませんね!
ネコリグとワッキーはそれだけ別物のリグとお考えください。
それでは、ネコとワッキーの奥ゆかしい世界へ行ってみましょう!
ネコリグってどんなもの?
ネコリグとは、「根こそぎ釣れちゃうリグ」の略称です。
猫とはあまり関係ありません。笑
4~6インチ程度のストレートワームにマス針をチョン掛けし、ワームの先端にネイルシンカーと呼ばれる細い先の尖ったシンカーを挿入して使うリグのことです。
基本はストレートワームを使いますが、エビ型のシュリンプ系ワームやホッグワームを使う派生テクニックもあります。が、今回はワッキーとの使い分けということもありますので、基本的にストレートワームでのネコリグに絞ってお話していきます。
スピニングでは4未満~5.5インチ程度のストレートワームを使い、ベイトでは5インチ以上のストレートワームを使用することが多くなるかと思います。
6インチ以上になるとボスネコと(私は)呼びます。笑
ワッキーリグってどんなもの?
ストレートワームのセンター付近にマス針をチョン掛けするリグをノーシンカーワッキー。
マス針の代わりにジグヘッドフックを使用するのがジグヘッドワッキーと呼ばれます。
面倒なので、ノーシンカーでのワッキーも、ジグヘッドフックを使用したワッキーも全て含めてワッキーと(私は)呼んでいますが、混同してわかりにくいので、今記事ではちゃんと書き分けていくつもりです。
ワームのサイズはネコリグと同程度の大きさを使用しますが、中には10インチ以上の長いストレートワームを使用することもあります。
下のセッティングの項でも解説しますが、フックの刺し方でカバー回避能力も飛躍的にあがる、非常に万能なリグです。
ネコリグの特徴
フックの付け方、リグ自体のシルエットやロッドワークを使ってアクションを与えたときの動きの質からワッキーリグと同類のものとされてしまいがちですが、実は全くの別物と考えた方が釣果に差がでます。
ネコリグの最大の特徴は、ネイルシンカーが挿入された『頭』を下に向けてスーッと素早いフォールをします。
つまり、フォール中は水をあまり動かさずにボトムまで到達します。
そして、ボトムに到達した衝撃でブルルンと全身を震わせてゆっくり倒れ込みます。この『倒れ込みアクション』がものすごい喰わせの間をつくりだしてくれるゴールデンタイムとなっておりますので、着底後すぐに動かすのではなく3~5秒くらいステイさせることを意識してください。
フォールが速いことから、5mを超えるディープでも使いやすいのも特徴です。
フォール→水を動かさない
着底→ブルルンアクション
シェイク→起き上がりヘコヘコ
ステイ→倒れ込みアクション
フォールは波動を発生させず、アクションさせるとヘコヘコ強い水押しを発生します。猫のように『ツンデレ』なリグです。水中で起きていることをイメージしながらロッドを操作して丁寧に探ってみてください。
ワッキーリグの特徴
ノーシンカーも、ジグヘッドワッキーも同じ性質を持っています。
水平にフォールしながらフックを視点にワームの両端をブルブルクネクネ震わせながらゆっくりフォールします。
つまり、フォール中のバイトも獲れる優れたリグです。
スモラバのように フォール後、任意の水深やボトムで横方向に誘うことが得意です。
動きの質はフォール中もロッドワークでアクションさせた時も常に強い水押しを発生させてくれる『甘えん坊さん』なリグです。
フォールスピードが遅いので、深くても水深3m程度までが使いやすいかと思います。
しかし、使いやすい水深内であれば、スモラバでは流されてしまうような流れが強い場所で狙った場所に落とし込むことも可能です。
が、ガード付のフックを使っていてもカバーに対してはあまり強いリグではありません。
ネコリグの活躍の場
浅いところから深いところ、カバーの薄いところから濃いところまでどこででも使える超万能なリグです。
垂直にスーッと落ちるので、ある程度水深がある場所のボトムに岩が沈んでいたり、オダが沈んでいる場所には直撃できます。
そんな場所にテキサスやラバージグを落としても喰わないようなシブい状況ではシルエットの小さく細身なストレートワームを使ったネコリグの独壇場になるかと思います。
ワッキーリグの活躍の場
野池やリザーバーのオーバーハングの下や、消波ブロックが積み重なって高さがある場所、桟橋などのバーチカルカバーに対してゆっくり艶めかしくクネクネフォールが活きてきます。
また、ボトムに到達してからズル引きなど、横方向にも使えます。
バスが中層に浮いていて、スモラバでは流されてしまうくらいの流量がある場合はかなり使い勝手が良く、スピナーベイトなど横方向に通しても反応しない場合はかなりの確率でワッキーリグの出番です。
セッティングと秘密の工夫
ネコリグとノーシンカーワッキー・ジグヘッドワッキーをYoU太郎が使っているセッティングを紹介します。
フックの刺す位置や方向、ネイルシンカーの挿入など意外と奥の深いリグです。
自分の行くフィールドで使いやすいようアレンジして使ってみてください。
おすすめワーム
まずはおすすめワームから。
ネコリグとワッキーリグは似て非なる存在です。
どちらも快適に使えるワームもありますが、特化したものもあります。本当に使い分けられればかなり釣果に差がでますし、バスフィッシングの難易度が少し下がりますので、おすすめです。
ネコリグ
ネコリグで使いやすいのは、あまり塩がザクザク入っていないブルンとしたワームです。
YoU太郎もKaZ太郎もネコリグ専用にトルキーストレートを使ってます。主に4.8インチと5.8インチを水の濁り加減に合わせて使ってます。
ほんの少しのロッドアクションや、ズル引いたときのボトムの小石との接触生命感バツグンのグネグネアクションを演出してくれます。
また、ネコリグはあまり中層を狙うのが得意ではないのですが、トルキーストレート並みにレスポンスよくグネグネしてくれると、普通にピックアップ時にもテールをブルブルバイブレーションさせながら泳いできます。
なので、重めのネイルシンカーを合わせて巻いて使うこともできます。
ピックアップ時も巻いて誘うイメージで使うと、狙っているバスとは違うバスを反応させることもできる数少ない優秀なワームです。
ワッキーリグ
ノーシンカーワッキーでも、ジグヘッドワッキーでも自重による沈下スピード程度の水流でしっかりクネクネアクションしなければなりません。
なので、ザクザク塩が入っているワームを選ぶことをお勧めします。
YoU太郎はスマイルワームダディとマミーを使っております。
KaZ太郎はカットテール5インチと使っています。
ノイケもゲーリーも素材感バツグンで、ボトムに放置しているだけで僅かな水流を受てフワフワ誘ってくれています。
もはや、エサ的な素材のワームを使う必要があるリグです。手に入りにくい場合はネットで通販してでも欲しいワームです。
フック
ストレートワームを横からチョン掛けするので、ダウンショットで使うようなマス針ではフッキング率が低下する恐れがあります。
しっかり専用のフックを選ぶことをお勧めします。
刺し方
ネコリグは、ワームに対して横から刺すか縦に刺すかで根掛かり回避率が変わります。
アクションを重視したいなら視点になる部分が一点である横刺しが良いのですが、カバーに入れる場合は縦に刺す方が回避率が高くなります。
カバーに投入するときの縦刺しようフックもあります。
自分の行くフィールドにカバーが豊富にあるようならオススメです。
マス針
ベイトタックルで使う場合はパワーワッキー系のフックが良いかと思います。
タックルのパワーでしっかりフッキングがきまりつつ、フックがパワー負けして伸びてしまわないようなものを選ぶといいです。
オカッパリでは基本ガード付をおすすめ。ボートからでも根掛かる恐れがあるなら、ガード付をおすすめします。
ワッキー掛け用フックはストレートワームをチョン掛けしたときに、針がずれたりしないような工夫がされています。専用の物をしっかり使い分けていきましょう。
ジグヘッド
ジグヘッドもワッキー掛け専用の物が出てます。
YoU太郎はエグジグワッキーヘッドを使ってます。
江口プロ慣習で、さすがです...というフックです。個人的にこれ以外はいらないかなと思ってます。笑
エグジグワッキーヘッドは完成度高めなので少し高価なので、シャンクチョットというフックもおすすめ。
間近でみると少しチープですが、フックも良質で、形状も良く、ジグヘッドワッキーにしたときのワームのロールも素晴らしい。
根掛かりしにくいアイポジションも完璧です。
抜群に精度の高いフックを使ってますので、見た目のチープさにこだわりがなければこちらの方が圧倒的にお得です!笑
シンカー
ネイルシンカーもジグヘッドフックも、たくさんの種類を揃えておくことをおすすめします。
どちらも0.9g~1.8g程度まで数種類ですので揃えてみてください。
水深によって使い分けるのですが、この僅かな違いが使用感を飛躍的に高め、使いやすいからどんどん釣れるという良い循環を引き寄せてくれます。
たくさん入っているので1個単価が安くおすすめ!
チューブ
チョン掛けするので、どうしてもワームが千切れて飛んで行ってしまいます。
YoU太郎は100%ワームにシリコンチューブを巻いてます。
ワームの太さによって、4~6mmくらいあればどんなワームにも対応できるかと思います。
中にはワームの動きが悪くなるからつけない方もおられます。YoU太郎が感じているのは、3mm程度に細く刻んであげればアクションへの影響も最小限に抑えられますし、ワームの強度も圧倒的に高まります。
なにより、根掛かってもいないのに水中にゴミを残すことに繋がります。絶対つけることをおすすめします。
余談ですが、河口湖や芦ノ湖などがワーム禁止になったのは、水中に残ったワームをマスなどが食べてしまう問題や、透明度の高い水質の湖なので、水中に残ったワームが観光客からも見えてしまい、非常にみっともないという理由だったはずです。
私は河口湖で釣りをすることもあるのですが、ワームが使えないとポークを使います。このポークは使い方を覚えてしまえばよく釣れるのですが、慣れないと使い勝手が悪いのと、選択肢がまだまだ少ないのです。
本当にワーム禁止になったらつらいっすよ!!
今のうちから水中にゴミを残さない工夫をしておくことを強くおすすめします。
一工夫
釣れるリグを作るための一工夫を紹介します。
ネコリグ
ネコリグは、スーッと垂直にフォールできることが特徴です。
ネイルシンカーが曲がって入っていると、スライドフォールしてしまいますので、釣りに出かける前に、爪楊枝で頭に1cmくら穴をあけておくと、釣り場できれいに真っ直ぐシンカーをインサートすることができます。
キレイにリグを作ることって意外と大切ですヨ☆
ワッキーリグ
水平にフォールさせるためにワームの『芯』を見つけることをお勧めします。
だいたいワームの真ん中であることが多いのですが、ストレートワームのハチマキ部の後側であることも多いです。
一度さして足元でフォールさせてみて、水平を維持し、真っ直ぐ沈下刺し場所をみつけてみてください。
ワームの種類によっても変わりますが、厳密に言うとワームのカラーや同カラーでも製造ロッドでも変わります。
ガチでやり込むならここまで見つけるべきです!
もっと詳しく!
ネコリグやワッキーだけでもこそこの文章量になってしまいました...
シンカーの重量によるもっと詳しい使い分けや、他のリグのと使い分けなど、ライトリグ全般にわたって解説している記事もあります。
リグの使い方だけでなく、セコ釣りと言われてしまうライトリグを使ったフィネスフィッシングの基本を詰め込んだ記事です。
ライトリグがボウズ逃れの最終手段では『セコ釣り』と言われても仕方ありません。しかし、ちゃんと狙って使ってあげればデカバスがボコボコ釣れてしまうリグでもあります。
先行者がいても釣り勝ちたい人や、友人との勝負に勝ちたい人、そこそこ大きなバスを他人よりたくさん釣りたい欲ばりワガママな人に向けて書いた記事です!笑
ライトリグを使うための基本からタックルを選ぶ上で重要になるポイント、デカバスを狙うためのマインドまでを解説した記事になりますので、今記事のネコ&ワッキーだけで満足できない欲張り屋さんはぜひご一読下さい♪
まとめ
それでは、ネコリグとワッキーリグの使い分けに関して、チェックポイントをまとめます。
1, ネコはツンデレ
2, ネコは万能
3, ワッキーは甘えん坊さん
4, ワッキーはシャローのフォール
5, 共にボトム付近で使いやすい
6, ワッキーは中層でも使いやすい
以上です。
リグのシルエットが小さくバスからしても吸い込みやすいリグです。
他のルアーを圧倒するほどの喰わせ能力がありますので、ぜひ使い分けて隣の釣り人よりもたくさん釣ってください。
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ではではー