小さいボディに妥協無し!ワーミングクランクショットのインプレッション
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
さてさて、魚を釣るために日夜研究を続けているのですが、やはり実釣性能の高いジャンルのルアーとしてタイニープラグが上げられます。
タフった時、ワームでは効率が悪い…しかし、フルサイズのプラグやスピナーベイトでは喰わない。そんな時に繰り出すのがタイニープラグであります。
今回こ研究テーマは、本来トーナメントを勝ち抜くために産み出された、元祖ジャパニーズタイニークランクのワーミングクランク ショットをインプレッションしたいと思います!
【もくじ】
スペック
先ずはワーミングクランクショットのスペックです。
(1), スペック
サイズ約: 43mm
ウエイト : 6.2g
潜行深度 : 0.8m(12lb フロロ)
潜行角度 : やや浅い潜行角度
静止姿勢 : 頭下がり
ウエイト : 固定重心
フ ッ ク: 前#6 後#4(現行モデルは前#8 後#5)
このルアーは、田辺師匠が本場のトーナメントプレッシャーでタフってもなんとか魚に口を使わせるために作り上げた、小さいシルエットでデカバスを獲る!!
という男気が溢れるクランクベイトなわけです。
ティファ時代からありましたし、ノリーズのルアーでも名作中の名作であり、かなりのロングセラーアイテムです。
どういう事かわかりますか?
本物だという事ですよ!
そういう事ですよ!
(2), カラーラインナップ
ノリーズのショットシリーズの中でも、特にカラーラインナップが特徴的なのが、このワーミングクランクショットというオリジナルモデルです。
写真は手持ちのショットの一部です。
チャート系、赤、クローム、オレンジ、ホワイトなど、強気のカラーが多くラインナップされています。
このほかにもピンクバックチャート(マッディインパクト)みたいなとにかくアピール力の高いカラーが多く、一瞬躊躇ってしまうような派手さです。
何故、こんなカラーを多く揃えたのか?
そんな問い合わせがノリーズへ殺到してるんじゃないかと思える程の大胆さですが、これにはキッチリとしたカラーに対する考えがありまして…
タイニークランクは小さいです。
小さいからこそ、魚は発見する事が出来ないのです。
そこで、カラーを強くする事で魚から発見しやすくしています。
でも、発見されてしまえば一口サイズで食べやすいですよ。
そういうカラーギミックを考慮したラインナップだという事を理解すれば、お店で並んでいるショットを見て、自分の通ってるフィールドに合ったカラーを躊躇せず選べるかと思います。
目安としては、普通サイズのクランクベイトに比べて1ランク目立つカラーで丁度いい塩梅です。
(3) , ボディ素材
ショットは樹脂で出来たクランクベイトです。
ただ、樹脂でも種類があり、ショットにはクリア系ABS樹脂と、ボーンホワイト系ABS樹脂の2種類の素材が採用されています。
(現行のTGショットではクリア系ABS樹脂のみかもしれません。2種類ラインナップされていたのはウエイトがタングステンになるマイナーチェンジ前モデルだと記憶しています。確かな情報は調査が完了するまで少しお待ちください!)
1, ボディ素材は2種類
何故、2種類ラインナップされているのかと言うと、素材の違いで微妙にアクションが変わって来ます。
下のクリア系ABS樹脂ではおとなしいアクション。
上のボーンホワイト系ABS樹脂はクリア系ABS樹脂よりも浮力が高いのでレスポンスが良くなり、若干アクションも大きく派手になります。
どちらの素材でももハイレスポンスな高速ピッチのクランクに変わりはないですが、使われている樹脂でアクションに変化が現れる事を覚えておいて下さい。
素材の見分けですが、外から見ただけでは分かりにくいです…笑
リップの付け根(後刺し接着なのでボーンボディでもクリアリップ)からボディ素材が微妙に白く見えるか、透明かで判断するか、メーカーHPを確認するかです。
ただ、廃盤カラーの判別は難しいので、前者の方法で確認するのがベターかと思います。
2, 素材の使い分けは?
見分けられたらどうやって使い分けるのか?
それは、水の濁り具合やカバーの濃さで使い分けます。
普段より濁っていればボーンホワイト系ABS樹脂、澄んでいればクリア系ABS樹脂をチョイスします。
また、カバーが濃ければボーンホワイト系ABS樹脂、隙間が多いカバーならクリア系ABS樹脂です。
ちなみに、YoU太郎はそこまでできません…笑
4, カラーと素材の関係
カラーも沢山あって、素材も2種類あったら選べないよ…
そんな声も聞こえて来ます。
いや、自分の声かもしれませんね…
ノリーズはそんな方のために、カラーと素材にある関係性を持たせています。
派手なカラーとボーンホワイト系ABS樹脂は濁ったりカバーが濃いとか、魚からルアーを発見しにくくなる要素が強い時に使います。
ナチュラルなカラーとクリア系ABS樹脂は水が澄んでいたり、カバーが薄い時に活躍します。
使うシチュエーションが共通している組み合わせで、素材とカラーを合わせています。
だから、通常はカラーを見て現場の状況に合わせて行けばOKなのです!
上の説明が無用になる程簡単でしたね……
特殊なフックセッティング
ワーミングクランクショットには特殊なフックセッティングが採用されています。
左は現行のタングステンモデルと同じサイズのフックセッティング、右は従来モデルのフックセッティング。
従来モデルは小ちゃいボディサイズには異様なほど大きいリアフックが付いてます。これくらいのボディサイズなら前後8番フックがぶら下がっているのが通常かなと思います。
これにはちゃんと意味があります。
リアフックを大きくし、ルアー自体の重心を後方へ持って行く事で、飛行姿勢が安定し、狙った所へキャスティングを決める為です。
重心移動システムを搭載しているクランクと比較すると遜色無い飛距離が出ますし、何より固定重心だから動き出しが早い!ノリーズのロードランナーハードベイトスペシャルにショット専用ロッドがラインナップされてます。勿論、専用ロッドを使えば至極の使いやすさですが、このフックセッティングの為、普通のプラッギングロッドでも十分キャスティングが決まります。
水を掴んで離さないリップ形状
リアフックがこんなに大きくてなんで動き出しが早いのか?
普通ならクランクベイトはテールに重量物がくるとモタついて動き出しが鈍くなるはずなんですが、ショットは特殊なリップ形状で水噛みが良く、ほんの少しの水流でお尻を張り出します。
これがどんな効果を生むかというと、カバー内の狭いスポットでアピール出来るという事です。
同時に、凄くゆっくりしたリーリングでもアクションしますので、そういったリズムの時はカバーではなくても出動機会が多いタイニークランクと言えます。
まとめ
このまで、ワーミングクランクショットのスペック的な内容を並べてみました。
ボディ、リップ、カラー、フックセッティングと、全てにコンセプトがあって、一切妥協しないで作り込まれているのがわかります。
実際に、このサイズのクランクベイトは各社1つはラインナップされておりますが、その中でこれだけ低速域でのレスポンスに優れた物はショットだけです。
ショットではなし得ない性能で、代用品が無い特別なクランクベイト だという事です。
YoU太郎はボックスに1つは無いと代えがきかないので途方にくれる事もあります。
ボートでもオカッパリでも唯一無二の存在になると思います!
この研究報告を読んで、ショットをボックスに投入した方は必ず窮地を救われる時が来るはずです。
ワーミングクランクショットとはそう言うクランクベイトです!