【deps EVOKE1.2】カバー攻略を最大限に楽しむクランク!イヴォーク1.2のインプレッション
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
皆大好きな木村健太さんプロデュースのシャロークランクをご存じでしょうか
?もちろん知ってますよね!?
イヴォーク1.2発売当初からYoU太郎も気になっていました。
元はバルサで作っていた物を樹脂で量産化したクランクで、今や日本を代表するシャロークランクとなったイヴォーク1.2を少し使い込んだのでインプレッションしたいと思います。
【もくじ】
スペック
レングス : 55mm
ウエイト : 10.8g
フック : 前#6 後#4
リング : 前#2平打 後#2平打
リップ : スクエア
重心 : 固定
ラトル : サイレント
ラウンドボディのスクエアリップでザ・シャロークランクベイトなこの子ですが、パッと見た感じではまあまあ普通のシャロークランクですよね!
しいて言えば背中のRが大きく特徴的ですが、実際はどんなタイプのクランクベイトなのでしょう!?
特徴
クランクベイトにはそれぞれ特徴があります。
最大潜行深度、潜行角度、適正スピード、アクションの質、姿勢などなど、製作者がどんなシチュエーションで使うのかイメージをして作り上げるものです。
基本的な使い方はタダ巻く物なので、設計通りの動きしかできません。
少し潜らせたりするチューンやフック交換、ウエイトシールを貼ることで動きの質を変えたりも出来ますけど、元々持った性能から大きく変わる事も無いので、人間側はいろんな深度まで到達するクランクを複数用意して使い分ける事でクランキングゲームを成り立たせるわけです。
なので、それぞれクランクの特徴を凄く理解する必要があります。
超低重心安定型クランク
そこで、イヴォーク1.2はどんなクランクなのかと言うと、シャローのカバークランクというジャンルに含まれます。
断面から分かる通り、ボディ内部には一切お肉がありません。
ウエイトを固定しているリブにも無駄が無く、エイト環の固定くらいしか樹脂が無く、重心固定なのでレールもありませんから、中は殆どが空気という事です。
さらに、全体的にファットというわけでは無く、背中を大きく膨らませていますので、上部は空気によって大きな浮力体状態となります。
ウエイトを下部に配置し、背中側に大きく膨らませたボディから超低重心なバランスに作り上げられていますので、泳いでいる時にバランスを崩しにくい安定型のクランクになります。
バルサを超えた?ハイレスポンス
単純にボディをファットにして浮力を稼いでいるわけで無く、背中に浮力体を設ける事によりピンポイントでハイフロートにしており、シュッと締まったテールによってバルサクランク並にハイピッチでハイレスポンスなアクションをしています。
んー
ただ、バルサよりもハイピッチかと言ったら疑問が残りますが、普通にバルサのクランクと同じくらいのピッチで泳ぎます。これだけ早く動くクランクをプラスチックで作れた事が素晴らしい!!!これだけアクションのピッチが早ければカバーへ潜り込まず、気持ちいいタッチでバンバンかわしてこれます!
バルサを超えたと言うのは宣伝用のPRですよね!?!?バルサクランクにはバルサの良さがあり、樹脂には樹脂の良さがある。と思ってます。
極薄リップの恩恵
スクエアのエッジが効いた薄いリップが付いてますので、泳ぎ出しレスポンスが良くグワングワン凄いウォブルアクションをしてくれます。
リップ自体がカバークランク向きの泳ぎを作り出し、ボディ形状と相まってカバークランクとして高い完成度をもたらしていると考えられます。
泳ぎ自体はかなり早いピッチでフロントフックの少し後ろを軸にワイドウォブルアクション主体のとても強いクランクです。ザ・カバークランクというアクションですね!
カバー特化クランク
ボディの安定型バランスとこのスクエアリップは非常に相性が良く、ウッドカバーにめちゃくちゃ強いので、安心して巻き切っていける数少ないクランクです。
ウッドカバー
当然相性がよいカバーです。
スクエアリップにラウンドボディはまさにウッドカバーを攻略するために作られたようなものですよね!
下手にヒラを打ってお隣の枝に引っかかるとかせず、コリッと気持ちよく外れて来てくれます。
葦
葦なんかにもとても相性が良く、確かにリップでもかわしてくるんですが、葦のような軽く柔らかいカバーはイヴォーク1.2の強力なウォブルアクションで弾きとばしながら泳ぎ切ってくる感じがします。
ポケットにピッチングで入れて狭いポケット内でもしっかりお尻を振り、存在をアピールします。
ワーミングクランクショットも同じコンセプトですよね!
YoU太郎はこう言った少し動くカバーに対して実は樹脂ボディのようなクランクが強いと考えてます。
バルサでは出来ない芸当なんですが、浮力が低い部分が外側にあるので、慣性力が働き、アクションで葦を薙ぎ倒しながらかわしてきます。
バルサを超えたとか超えてないとかとういう事ではなく、プラボディならではの究極カバー特化型クランクベイトという事ですよ!
リップラップ
跳ねすぎない安定感のある泳ぎなのでリップラップなんかも安心して巻倒せます。
ごろた石エリアなんかも問題なく!
硬い系のカバーは何の問題もありません(・∀・)
ウィード
YoU太郎的にスクエアリップのクランクでウィードってあまり相性が良くないと思って来ました。
スクエアリップって一瞬突っかかる感じがするので、ウィードを拾いやすいかなと。
でも、イヴォーク1.2は潜行角度が非常に浅いのでウィードエッジを釣るような時にも全然ウィードに気持ちよくタッチさせられる数少ないクランクです!
浮上をしっかりコントロールできればウィードフラットの真ん中を通して来てこれますよ(・∀・)
ウィードクランクとして溺愛していたショットオメガビッグ62のスタメンポジションを大きく脅かす存在となりました!笑
信じて巻きる
このクランクは信じて一定スピードで巻ききる事でカバーを上手く回避するタイプです。
ウィードフラットの真ん中を引いてくるような時は別ですが、ある程度カバーにあたってもリップの回避性能を信じて巻ききるようにしてやると真価が発揮される事でしょう。
写真上のイヴォーク1.2がスイム時の姿勢です。
フックが引っ張られてボディに沿ってます。実際フロントフックはもう少し水平です。笑
これをカバーに当たったからと言ってリーリングを止めてしまうと写真下のイヴォーク1.2のようにフックが垂れ下がってしまい、不用意にカバーへフックを近づけてしまいます。
カバーからフックを守るためのリップとキュッと絞ったボディです。
それらがボディバランスと相まってカバー回避能力を最大限に高めてますので、信じて巻きってください。
注意する事
クランク自体に一長一短があるというか、この性能を上げるとあの性能が落ちますよみたいなバランスがあると考えてます。
イヴォーク1.2を使うにあたって理解しておいた方がいい事をまとめます!
潜行角度
ウィードの項にも書きましだが、潜行角度がめちゃくちゃ浅いです。
だからウィードにも引っかかりにくくメリットでもあるんですが、リップラップを釣る時に、そもそも狙ったレンジまで届かなければカバークランクタイプではなかなか釣りにくいと思います。
YoU太郎の感覚では浅い角度で入る1m未満の潜行深度を持ったクランクだと思って使ってます。
表現力に乏しい
カバークランクに属するイヴォーク1.2はあまり中層で食わせる事は得意ではないと思います。
どういうことかというと、安定したワイドウォブルアクションを出すための設計ですので、低速域でも高速域でもアクションの質があまり変わらないのです。
こういうクランクとして理解して入ればいい話です…
要はスピードの上げ下げでアクションに変化を持たせ食わせるのではなく、あくまでもカバークランクとして食わせるという事で、魚の目の前にいきなり飛び出させて口を使わせるような使い方に特化しているということになります。
使いこなすにはフィールドにカバーと濁りの二要素があるといいですね!
極めてデッドスローだと少しロールが混じりますが、基本はワイドウォブルでグォーーーーッと強いアクションですね。
全然飛ばないっす
せり出した背中がかなり空気抵抗になってるのか?キャスト中盤で失速して全然飛距離が出ません。
ナチュラルレイクで釣りをしている人にとっては死活問題にまで発展するかもですね…笑
飛距離が必要なら7f以上のロングロッドと回転のスムーズな最新リールを合わせた方が無難ですね!
浅い潜行角度と相まってなかなか1.2mまで潜らないと思いますよ!たぶん、12Lbフロロでフルキャストしてボート際の浮き上がり直前くらいは1.2mくらいかな〜って感じです!
あまり早く巻きすぎると…
恐らく飛距離を出すためにリアフック#4というセッティングなんじゃないかなと!あまり早く巻きすぎると泳ぎが破城してしまいます。
早巻きしたければ前後フックを#5あたりにしたらいい感じでした!巻きスピードでフックを使い分けるのも面白いです!
付属品
フックにはリューギのピアストラブルが標準搭載されてますので最初にフック交換する事もありませんし、スプリットリングも恐らく#2の平打ち加工がされたもので安心感があります。
付属品は非常に良いものを使ってますので、少し値は張りますが良心的なところではないでしょうか?
必需品
恐ろしくカバー回避に特化していても、絶対根がからないなんてクランクは存在しません。
だからルアー回収機を必ず持参して下さい!
YoU太郎はボートからが殆どなのでルーバ使ってます!
まとめ
スペック表記ほど実感的には潜らない、飛ばないなど、その辺りの事を理解しておけば殆どのカバーに対して回避性能の高いイヴォーク1.2はかなり使えるクランクなんじゃないかと思います。
確かに、1m以上の水深があるロックエリアやリップラップなどはかなりロングキャストしないといけないので効率が悪くなります。
YoU太郎のシャロークランクボックスに常に配備され、1m以浅を狙った時に出番を待つ特殊要因としてこれこらも大切に付き合っていきたいと思います。
これを使えば必ずシャローのカバー攻略が楽しくなります!!!
それでは、次回の研究報告もよろしくお願いします!
ではではー