アイの角度とヘッド形状でラバージグの性格を見極める
コンニチハ!
研究所のYoU太郎です。
今回の研究報告はラバージグの使い分けについてです。
まずラバージグってスピナーベイトに次いで釣れなさそうなルアーだと思います。バス用ルアーの中でも釣ったことが無いランキングNo.1なんじゃないかと思ってます。
しかし、実際はトーナメントでウイニングルアーにだってなってるし、YoU太郎的には『簡単に』デカバスを騙せるランキングNo.1のルアーだと思ってます。
そこで、今回はラバージグの使い分けに関する研究報告をしたいと思います。
ヘッド形状で使い分ける
まず、ラバージグを選ぶ時に気にするべき事は、ヘッドの重量と形状とアイとラバーです。
まずは形状によってどうジグの性格がどう変わるかを知ることです。
メーカー各社から様々な形状のラバージグが発売されています。同じジャンルのヘッド形状でも、メーカーによって微妙に特徴をだしています。
デプスはやはりデカバスハントメーカーだけあってかなりのラインナップがありますよね♪
今回は、そこまで踏み込まず、ざっくりとしたラバージグのヘッド形状とその特徴を見ていきましょう!
フットボールジグ
まずは、みんな大好きなフットボール形状のジグです。
ヘッドがアメフトのボールのような横長の形をしています。
90度前後の深い角度のアイが着いていて、ショートシャンクのフィネスジグ系のものやロングシャンクのスイミングジグ系のものが多いです。
フットボールタイプのヘッドの特徴
○フォール姿勢が安定していること。
まっすぐフォールし、基本的にスライドフォールやスパイラルフォールはしません。ちなみに、スイミングでの姿勢も良いため、シャッドテールと合わせて巻きラバのような使い方をします。
スイミングでの釣りに関してはこれまた奥が深いのでまた別の機会に触れましょう(゚∀゚)
○着底姿勢が安定していること。
ボトムで横倒れになったりしないので、フックポイントが常に上を向いた状態で着低します。着底からフワッと倒れ込むので、フォールでバイトが無くても着底後も気を抜かないで下さい。
○ボトム感知が敏感になる
ちょっとしたボトムの変化にも一瞬突っかかるように這ってきます。しかし、言い方を変えればスタックしやすいですので、根掛かりが多ければヘッドを軽いものに変えるか、形状を見直しましょう。
○移動距離を押さえたアクションになりやすい。
横幅のある安定性の高いヘッドと90度アイから移動距離を押さえたアクションになりやすく、慣れればジグをその場から動かさず、ワームだけ立たせるような超フィネスアクションも可能です。
(この起き上がりアクションは、デプスのヘッドロックジグがやりやすいですが、こういう突っ込んだ事はまた別の機会に研究報告させていただきます。)
○すっぽ抜けないフッキング性能
これはテキサスリグとジグの大きな違いの一つですが、フッキング性能が抜群です。
特にフットボールジグはフックポイントが常に上にありますし、ショートシャンクのものに小さめのトレーラーを合わせてき、魚の口の中に入りやすくしてあげれば間違いなくすっぽ抜けずにガッチリフッキングします。
フットボールの出時き
以上の特徴を踏まえて、フットボールジグの使いどころをあげると、
ディープのフラットを探るときが主な出し時です。
真っ直ぐ狙ったところにフォールするし、着低姿勢が安定しているので横倒れしてフックが刺さって根掛かりということもありません。
また、少しの地形変化も分かりやすいので何やってるかわからなくなりがちのディープフラットのボトムゲームで活躍します。
移動距離を抑えたメリハリの効いたアクションや、起き上がりアクションみたいな大人しく誘うアクションが出しやすい事から、寒くなっていくこれからの時期に活躍してくれると思います。
魚が着いている場所がわかっているなら投入して放置したり、小さいロッドアクションで移動させずに起き上がりアクションで誘ってみたりいろんなことを試してみてください。
また、ディープフラットだけでなく、スタックしやすい特徴を利用して、流れの早いシャローで流されずにボトムにステイさせるような時にも使います。
オススメのフットボールジグ
今回はスペシャルなフットボールジグではなく、オールマイティに使えるフットボールジグを紹介します。
まず、OSPより03ハンツです。
フットボールらしくもガードがついていて、引っ掛かり感もフットボールジグのなかでは比較的小さく、この手の釣り方にマッチしてます。
ガードのおかげで極簡単なカバーならロッドを持ち替えるのが面倒で、こいつを投入したりと、非常にオールマイティに使えます。
アイがヘッドの後方から出てきており、かなり低重心で安定感があるので起き上がりアクションも出しやすいです。
もう少しフットボールの特徴が強いのがジャクソンのエッグボールジグです。14lbで15mのディープゲームが成り立ちます。
ハンツでも成り立ちます。が、同じくガードがついていますし、アイの角度も浅く、すり抜けもいいです。使用感的には、ディープでの使用ではラインメンディングができていればエッグボールジグの方がやりやすいと感じてます。メンディングができていないと何を使っても同じですが、エッグボールジグの方がヘッドの横幅が広く着底感がしっかりしてます。
しかし、裏を返せば、しっかりメンディングしてあげないとボトムを感じずいつのまにか根掛かりしているのもこちらの方が多いです。笑
そして元祖キャリラバ。フットボールとしての完成度は完璧です。ショートシャンクのフックにより小さいワームとのマッチングが絶妙で、さらにポイントが絶妙に外を向いています。なので初期掛かりがとにかく速く、フッキング性能は抜群に良いです。
ガードが無いのでしっかりラインメンディングができ、丁寧にロッドの操作ができる方が使えば確実なフックアップが活かされる究極のフットボールジグです。
沢山種類を増やす必要はないと思います。手に入りやすい物の中から数種類の重さのものを選んでください。
この重さだけでいいやということはなく、沢山の重量バリエーションがあった方が様々な状況に対応できるかと思います。
フットボールジグの注意点
もう一度書きますが、フットボールはボトムの些細な変化も分かりやすいですが、根掛かりしやすいです。
なので、ディープフラットや急深バンクを浅い側から深い側に探りながら落とし込んでいくようなボートの釣りで活躍することが多いと思います。
もし、根掛かりが頻発するようなら、ヘッドを軽いものに変えるのが手っ取り早いです。逆にボトムが感じられなければラインメンディングをしっかりするのと、ヘッドを重くしてみてください。
アーキーヘッドジグ
次にアーキーヘッドジグです。
フットボールがボトムを釣るジグなら、こちらはカバーを釣るジグです。
スリムで先端が尖ったヘッド形状と、浅い角度で飛び出しているアイの効果ですり抜け性能が抜群です。
アーキーヘッドジグの特徴
○艶かしいスライドフォール
合わせるトレーラーによりますが、キレイにスライドフォールします。ほんの少しの水深でもつんのめるようにスライドするので、イレギュラーな誘いができます。
○カバーを攻めるすり抜け性能
ヘッドの形状はスリムで先端が尖ったものが多いです。また、アイの角度を見比べた時、浅い角度で入っているものほど引っ掛かりにくくカバーでのすり抜け性能が高いです。
○ヘビーカバー対応型ビッグベイト
大型のフックが着いている場合が多く、なかには#4/0の平打ちフックが着いていたりします。5inch以上のトレーラーを会わせればサイズ感的にはビッグベイトです。
さらに強靭なブラシガードがついていればヘビーカバー対応型のビッグベイトのようなものです。
(すみません、写真のものは手が片方無いですがビッグエスケープツインです。こう言う大型のワームをトレーラーにする事で全長20cm弱になるので、ボリューム的にはビッグベイトとなんら変わりません。ジョイクロを普通に投げられる気持ちがあるならこちらも余裕なはずです!笑)
アーキーヘッドの出時き
主にカバーへのアプローチがメインです。
すり抜けがよく、ブラシガードでフックを守りながら僅な段差でスライドし、リアクションで口を使わせるイメージで使うと釣果に直結すると思います。
また、アーキーヘッドジグはオールマイティな使い方ができます。
ディープフラットの攻略ではフットボールジグに分がある思いますが、オカッパリで遠投して遠くのボトムを探るような釣りではアーキーヘッドタイプの方が使いやすいです。フットボールでは根掛りしまくって釣りにならないです。
テキサスよりも底を取りやすく、フットボールよりも根がからない。
特にアイが高いポジションに着いているもの、アーキーヘッドでも幅が若干広いコブラタイプのものが適していますが、普通のアーキーヘッドジグで十分です...笑
普段行くフィールドで何が使いやすいかいろいろ試して見てください!
オススメのアーキーヘッドジグ
攻めるカバーによって特化型ジグもありますが、まずはオールマイティに使いやすいものを選んで、重量のバリエーションを揃えた方がいろいろな状況に合わせられると思います。
まずは、OSP 01ジグです。このメーカーは手に入りやすいし簡単に廃盤にしないし消費者に良心的でしっかりしたものづくりをされてる印象ですね。もちろんジグも例外ではなく、横アイハイポジションですり抜けを良くし、スリムなヘッドとガードで根掛かりもしにくいです。
フックもフィナ製でしょうか?平打ちの鋭い丈夫なものが着いていますので信頼性がかなり高いです。
もうひとつはノリーズのガンタージグです。
ガンタージグの完成度は非常に高いく、私が説明する必要なんかないほど昔から現在に至るまで売れ続けてるロングセラー品です。
ヘッド形状とアイポジションからくるシャローカバーでの抜群のカバーすり抜け性能。
なにより、ワイドゲイプな平打ちの超強力な#4/0フックにボリュームと満点の張りの強いラバーです。
非常にゆっくりなフォールで見せることができ、シャローでの使用感は完璧です。
写真左のガンタージグは写真右の01ジグに比べて不透明でしっかりした硬さのラバーが巻かれています。01ジグは発色のいい水中でフワッと開くラバーです。
サンデーアングラーの私的にはどちらがいいとは言い切れるほど探求できませんが、カバーの中や濁った中で釣らないといけないならガンタージグかなと思ってます。
逆にクリアでカバーも薄ければ01ジグですかね?
ラバーは好みで巻き換えられますし、ジグを選ぶ時の重要度はあまり高くないかもしれません。
ガンタージグの唯一の欠点はあまり流通が安定しておらず、メーカーの出荷情報やショップの入荷情報を見て、買える状態になったら大人買いすると言うようなスタイルで運用しなければならない事です。
初めてジグを手にするとか、そう言う点から見ると01ジグに軍配があがるのかなと思ってます。
揃えるべきヘッド重量は?
普通サイズのラバージグは1/8oz~3/4oz程度のラインナップで販売されていると思います。
基本となるヘッドの重さですが、ご自身の行かれるフィールドがシャローメインなのか、ディープメインなのかで変わってきます。
例えば、オカッパリでリザーバー型の急深エリアで使用するなら、1/4oz~1/2ozを基準に選ばれたらいいかと思います。
まず、3/8ozで試してみて、根掛かりが頻発するようなら軽くします。
ボトムがとれなければ重くします。
もしくはラインを細くしてもボトムをとりやすくなりますが、オカッパリではラインを太くしておいた方がいいと思います。
また、川などで流れがキツく、ボトムに留めておけずに流れてしまうようなら重くしたり、フットボールジグにしてみたり、いろいろ試してみるのも面白いと思います。
トレーラーでもかなり変わりますが、これはまた別の機会にしましょう(゚∀゚)
ラバージグで釣るコツ
ラバージグで魚を釣る時にまず考えなければならないことは、ゆっくりさそってあげることです。
釣れなかったり、自信がなかったりすると早く引っ張りがちになります。すると、ラインテンションが常に張っている状態になるので、バスが吸い込みにくくなってしまうし、なにより不自然な動きになってしまいます。
しっかりラインスラッグをとってあげて、止めをしっかりつくってあげることでラバーが広がり、僅な湖流でゆらゆら動き、ワームの存在をぼやかして騙しやすくしてくれます。
トンボがロッドに安心して休めるくらい優しくゆっくり丁寧に!
ジグはリアクションや!とジグ番長さんに言われそうですが、基本はゆっくり。
スピードと効率を上げるのは慣れてから!です!
アタリの取り方
ラインスラッグがダラダラではアタリがでないんじゃないの?と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、現在の高弾性カーボンロッドを使用していれば、僅なラインの変化も手元に伝えてくれます。
しっかりラインスラッグを作ってあげてる状態から、誘いのアクションの動かし始めにゆーっくりラインを引っ張り張らず緩めずの状態をつくると、魚がジグを食っていれば違和感があったり、プンプンと魚からの反応があります。
このラインスラッグから張らず緩めずの状態をつくって魚からの反応を探る事を『聞く』と言います。
コツはグリップを握ってる掌にあまり力を入れない事でしょうか?
ヒヨコさんなハムスターを持ってるくらいの力の抜き具合でやるのがいいですね!
いろんな意味で左手で操作するくらいがちょうどいいっす。
しっかりロッドティップに聞いて、それでからアクションをかける。
最初はかなり時間のかかる作業で雑になりがちですが、テキサスリグやダウンショットなどでボトムをとる釣り全ての基本となりますので、ぜひマスターしたいですね!
慣れればスピードも上がってきますし、一度魚から反応があればだんだんわかってきます。
ラバージグの使い分けを楽しみなが、練習してみてください!
それでは次回の研究報告まで!
ではではー